ユニークな色と模様で彩られた手書きの「安土桃山」の文字。これは中学校の社会科の授業で、生徒が自分なりの理解をもとに「安土桃山時代」をイメージし、絵文字の形で表現したものです。抽象的な概念を「色と形」で表してみるというこの実践方法が、文章を書く?発表することが苦手な子の考えを引き出したり、教室での自然な対話を促したりするといいます。小中学校の教員としてこの方法を「発明」し、その効果の大きさに自分自身で驚いたという教育学野の打越正貴教授。同じ教育学野の教員で教育方法学を専門とする宮本浩紀講師に声をかけ、複数の学校の協力を得ながら「色と形」というこの不思議な実践の研究に取り組んでいます。
<